🅱の日記

なんか思ったこと、書いていこうと思います。

一期一会

ある日、君は僕の前にあらわれて、じっと見つめていた。


まばたきもせず、じっと。


何かついてるのだろうか?

僕は自分の身体を見渡した。


滑稽だったのだろうか?

君はニコッと笑った。


それに気づいた僕は恥ずかしくなり、

ニコッと笑い返してみた。


君の笑顔は風のように爽やかで、

僕の笑顔は達磨のよう。


僕は君に話しかける。

"僕何か変ですか?"

"そんなことないですよ"

"おひとりなんですか?"

"はい、この場所が好きで時々来るんです"


少しだけ小高い丘にベンチがひとつ。

少し離れたところに大きな木からぶら下がってるブランコがひとつ。


ブランコに座ってる君とベンチにいる僕。


2人の距離は縮まることなく、会話を続ける。


"お家はこの近くなんですか?"

"はい、すぐそこに住んでいます。"

"あなたは近くなんですか?"

"僕はちょっと遠いかな"

"今日はどうされたんですか"

"平穏な時間を過ごしたくなってふらついてみたらたどり着いたのです"

"そうですか。たまにはそんな時間も良いですね"


たわいもない会話、けどなんか安らぐ。


"また逢えますか?"

"あなたが逢いたいと思ってくれれば必ず"

"目を閉じて"


言われた通り、目を閉じてドキドキしながら

鼻をくすぐられた気がして目を開けると君は・・・。